小さいおじさんとコロボックル
一時期、都市伝説や釈由美子さんで話題になった「小さいおじさん」ですが、いるわけないと思いながら私は好きなのです。
小学校の時の愛読書は「誰も知らない小さな国」を中心としたコロボックルが出てくる佐藤さとるさんの本でした。
私の心の中にはコロボックルが住んでいて、緑が多い所に行くと「どこかでコロボックルが私に囁きかかけてる。」なんて妄想するのも好き。
小さいおじさんとコロボックルは違うのだけど、私がちょうどコロボックルに夢中だった時代(杉並区)の氏神様が大宮八幡で、
この都市伝説小さいおじさんの住居は大宮八幡という情報も話題になり、子供の頃は本当に身近にコロボックルはいたんじゃないか?なんて真剣に思ったりしています。(笑)
昔はゲームなどもないので子供達は暗くなるまで遊んでいて、私もいつも裏道や神田川沿いを探検ごっこばかりしていました。
木苺見探しに行ったり、草原に入ったりとコロボックル探ししていました。
結局我慢出来ず神奈川近代文学館で開催中の「佐藤さとる展」に行きました。
一応予約して行ったのですが、連休という事で館内は満員でした。
足を入れた瞬間からファンタジーの世界に飛んだような、心に春風が吹いたような、なんとも言えない感覚になりました。
子供に本を好きになってもらいたいからと戦中に生きた佐藤さとるさんは残酷な物を書きませんでした。
大変な時代に、全く汚れのない純粋な作品は何年先までも平和を感じる、本来の子供へのプレゼントのような気がします。
その美しい心は佐藤さんの三浦の自然の中でわんぱくに過ごした事が影響したそうです。
近代文学館のカフェUntei Cafeでランチを食べていると、窓際に座っていたおばあちゃんが呟きました。
風で揺れる木を見て「いいね」「ただ木が揺れているだけ、それだけで良いね」って・・・・。
心の中で「ウンウン本当だね」って私も嬉しくなりました。
枝の上をぴょんぴょんと跳ねてるコロボックルがいたのかもですね。
今回の展示会、コロボックルは勿論ですが、一番感動した事。
最後出口近くに佐藤さんのメモが大きくコピーされて貼ってありました。
自分が生きてきた道を振り返ってみると、
心の底から願っていたことだけは、
わずかにかなえられているようだ。
もちろん願ってもかなえられなかった事のほうが、
山ほどある。
しかし、よく考えると、
それらは心の底(から?)願っていたことが
かなうための必要なギセイ、
不可欠の條件であったらしい。
だから、望みの実現には、
先ずなにを最優先とするかを見きわめること。
(こいつは現実にはむずかしく、
多分潜在意識にゆだねる問題かもしれない)
そして、とにもかくにも、
強烈に望むことである。
強く願えば、きっと実現する。
そしてこういう心の働きのことを、
多分『祈り』というのだろうと思う。
この文字と言葉が強烈すぎて、鳥肌が立つような感覚に襲われました。
多分このメッセージを受け取るように、今回はこの展示会に来たのだと思います。
今日の横浜は暑いくらいの快晴でした。
港の見える丘公園界隈も、みんなベンチにや芝生に座って楽しそうに過ごしていました。
コロナによって色々楽しみを奪われてしまったけど、健康的に日光浴や森林浴など自然美に戻る事が出来たのかもしれません。
少しづつでも時代が良い方に動き出したそんな予感を感じる1日でした。
佐藤さとる展の冊子も購入しました。
KIKCAFEの中でコロボックルに出会えるかも??
KIKCAFE
横浜市保土ヶ谷区岩井町29−4
045−334−1114